vol.30 「舞祭組」はパンクロック Part1
「舞祭組」というパンクロックバンドを皆さんはご存知だろうか。
そう、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループ「kis-my-ft2(キスマイ)」に所属するメンバー4名からなる派生グループである。
彼らはキスマイで目立たないメンバーとして、自虐交えて自分たちを紹介することがある。
パンクだ。彼らはジャパニーズパンクである。
その精神や姿勢が気持ち良いのは勿論だが、楽曲も良いのだ。
特に『やっちゃった!!』なんかは、最高なロックチューンである。
(下記歌詞抜粋)
嫌味ばっかり言ってる上司に俺らがかますぜ
受けてみろ、パンチ
全部仕事を押し付けておいて
ふんぞり返って偉そうに、パンチ
背負わされ、潰されて、打ちのめされて
手柄だけ、自分だけ、ふざけるな、こら
ジャニーズ所属というだけで、色眼鏡をかけて見られがちなのだが(それは良くもわるくも)、聴かないのは勿体無い。
(TOKIOを取り上げたときも同じようなことを記したが。)
舞祭組は基本的に4人で歌う形式を取っていて、きっちりしたパートが分けられている形式ではない。(バンド形式で演奏することもあるが。)
目立たない
そんなイケメンではない
ジャニーズでしょ
歌が救えないくらい下手
きもい
etc......
そんな世間からの評判を、エネルギーに変え、ジャニーズという殻をぶち壊した彼らがパンクであることは、決して言い過ぎではないだろう。
PVとかを貼れれば良いのだが、公式にアップはされていない。
勿論、楽曲配信もしていない。
これは本当に機会損失であると思う。
勿論、違法なものから権利を守ることは、必ずしなければならない。
しかし、それを頑なにすることによって、クローズドになり過ぎて、外に広まっていかない。
コアなファンだけに届けば良い、とも言えるのかもしれないが、本当にそうだろうか。
ここ最近の状況を見ていると、そうも言えなくなってきているのではないだろうか。
変化はリスクがつきものだが、そろそろ本当に手遅れになってしまうと思う。
今年の12月に1stアルバムを発売する彼ら。
せっかく作ったものなのだから、より多くの人に聴くきっかけが生まれることを願う。
以上。